【住宅ローン】短期と長期の違い!借入金額と返済額を徹底比較

【住宅ローン】短期と長期の違い!借入金額と返済額を徹底比較のタイトル画像 不動産関係

住宅ローンといえば最長は35年返済が常識だと思っていませんか?

現在では、住宅価格の値上がりもあって、最長50年という超長期ローンも増えています。

事実、23年度に買った人が対象となる24年4月調査では、
「35年超~50年以内ローン」対象者が増加しているデータがあります。

ある返済面積(底辺×高さ)があるとすれば、素人でも、
「長い年月を掛ければ毎月の返済額は減る!」
ということは、なんとなく解ると思います。

でも、実際のところはどうなのでしょうか?

そこで、返済期間を長くした場合と返済期間が短い場合で毎月の返済額の差を比較し、メリットとデメリットを見てみましょう。

返済期間の長短による「毎月の返済額」の差

返済期間が短い場合は、返済額が高いということはわかると思います。

では、返済期間を長くするとどれくらい毎月の返済負担が減るのでしょうか?

借入額などの前提条件

以下の様な住宅ローンを前提条件として定めます。

『その1』
・借入額 3,000万円
・金利 0.5%
・ボーナスなし
・総返済額(諸費用を含めない)
『その2』
・借入額 5,000万円
・金利 1.0%
・ボーナスなし
・総返済額(諸費用を含めない)

この2つのケースの20年、35年、50年で返済する場合の差を比較してみましょう。

『その1』借入3,000万円のシュミレーション結果

「借入3,000万円のシュミレーション結果」の画像

✅20年返済:毎月の返済額 131,380円、
総返済額 31,538,105円
✅35年返済:毎月の返済額 77,875円、
総返済額 32,714,546円
✅50年返済:毎月の返済額 56,520円、
総返済額 33,919,002円

年収400万円くらいだとすると借入額は35年返済以上になりますが、50年返済にすると、毎月の返済額 は約5万円ですから、返済の可能性は高くなりますね。

『その2』借入5,000万円のシュミレーション結果

「借入5,000万円のシュミレーション結果」の画像

✅20年返済:毎月の返済額 229,947万円、
総返済額 55,213,219円
✅35年返済:毎月の返済額 141,142円、
総返済額 59,303,101円
✅50年返済:毎月の返済額 105,929円、
総返済額 63,580,761円

年収500万円くらいの方でも、50年返済ローンが組める場合があります。
50年返済にすると、毎月の返済額 は約10万円ですから、返済はできそうですね。

返済期間によるメリット・デメリット

20年、35年、50年の返済シュミレーションの結果から、メリットとデメリットを確認してみましょう。

返済期間を長くするメリット

冒頭でも言いましたとおり、
「返済期間が長くすると、返済額を減らせる!」ということはわかりました。

つまり、自分の年収では「マイホームはムリ!」と諦めかけていた方も、50年返済を利用すれば、「夢」に手が届くのです。

返済期間を長くするデメリット

しかし、いいことばかりではありません!

返済期間が長くすると、完済までの総返済額が多くなるし、元金の減り方が遅くなり元金が中々減らなくなります。

シュミレーション結果の反映

デメリットもある50年ローンですが、
なぜ、利用したいと考えるのでしょうか?

実は、返済期間が長い50年ローンを利用している人たちの多くは、
「50年かけて返済する!」
とは考えてはいません。

では、50年ローンを利用する方々は、どのように返済計画を考えているのでしょうか?

結論は、
計画的な『繰上返済』です!

きちんと家計を管理し、不必要な無駄を無くして、貯蓄するのです。

なぜなら、『その2』借入5,000万円のシュミレーション結果から、例えば、35年返済する場合ですが、毎月の支払は約14万円です。

毎月の返済額を14万円から約10万円にするためには、ボーナスで1450万円返済(割合29%)しなければならない計算となります。(下図参考)

毎月の返済額を10万円にするためには、ボーナスで1450万円返済(割合29%)しなければならない計算画像

ですから、『繰上返済』が良い方法と言えるわけです。

『繰上返済』すれば、結果的に、
50年どころか35年返済より早めに返済を終えることも可能になります。

例えば、その2のシュミレーション結果から、35年返済では毎月14万円台の返済額ですが、50年返済だと10万円台に減らせますね。

つまり、50年返済を利用できれば、毎月3.5万円ほど返済額が減るわけです。
貯蓄すれば、1年で42万円、3年で126万円になります。

3年ごとに100万円ずつ住宅ローンの『繰上返済』をすれば、残りの返済期間は29年ほどになります。

その上、ボーナスは返済に充てていませんから、もう少し頑張って、3年で300万円の『繰上返済』をすれば、残り返済期間は19年を切ることも可能です。

50年ローンには、メリットとデメリットがありますが、毎月の返済という支払額を少なくして、しかも残りの返済期間を減らす方法は、「きちんと家計を管理し、貯蓄をして、計画的に『繰上返済』すること」ですね。

なお、住宅ローンについて無料で相談したいという方は、こちらをどうぞ!
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そして、住宅ローンで繰上返済をする場合に『期間短縮型』と『返済額軽減型』の違いを詳しく知りたいという方は、こちらを参考にしてください。
『【住宅ローン】繰り上げ返済はどっちが得?『期間短縮』と『返済額軽減』の違いを徹底解説』

まとめ

今回は、
『【住宅ローン】短期と長期の違い!借入金額と返済額を徹底比較』と題しまして、

返済期間を長くした場合と返済期間が短い場合で毎月の返済額の差を比較し、メリットとデメリットを説明しました。

返済期間を長くした場合のメリットは、
毎月の返済額を安くすることができました。

しかし、デメリットは、
返済期間を長くすると、完済までの総返済額が多くなるし、元金の減り方が遅くなり、元金が中々減らないということでした。

では、どのように返済計画を建てれば良いのか?

という事に対する結論は、
「きちんと家計を管理し、貯蓄をして、計画的に【繰上返済】すること!」でした。

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