日本車は今までも「小さな高級車」ジャンルに
果敢に挑戦しているにも関わらず「成功した」という車種は聞きませんね。
「小さな高級車」は売れない!
という日本自動車業界には、
「壁」があり「ジンクス」となっています。
でも、子育てが終われば、
「もう、大きな車は必要ないな!」
「それなりに、良いクルマに乗りたいな!」
という願望はあるわけです。
事実、私は、
2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した
日産『ノートオーラ』
を購入しました。
今回は、
今までは、なぜ「小さな高級車」は売れなかったのか?
『ノートオーラ』が壁を破る可能性はあるのか?
について書いてみます。
果たして、『ノートオーラ』は、
「壁」や「ジンクス」を打ち破るための戦略はあるのでしょうか?
なぜ「小さな高級車」は売れなかったのか?
日本人ゆえに、「小さな高級車」が売れなかった理由のひとつに「高級感」という概念があると考えます。
「高級なクルマ」=「大きなボディ」
という概念が植え付けられていますから…
逆の言い方をすれば、
「安っぽいクルマ」 = 「小さなボデイ」
というイメージがあるわけです。
例えば、
一番大きな「センチュリー」はいちばん高いです。
これは、外車の影響を大きく受けていると思われます。
一番大きい「Sクラス」はいちばん高いですね。
この事実は、
「大きいほうが上級だ!」
という認識だけが残り、「小さな高級車」は共感を得にくくなっていると言えます。
つまり、
「大きなボディはいらないけど、
グレードの高いクルマが欲しい!」
と考える人にとって、今までは車を選ぶための選択肢が少なかったのです。
今までの「小さな高級車」
国産の「小さな高級車」として、
ある時期に存在感を示した車もありました。
例えば、
トヨタ車で、1998年デビューの「プログレ」です。
事実、「小さな高級車」とうたわれてのデビューでしたが、コンパクトでは無く、価格はクラウンと同等で高く、デザインの方もいまいちということで、人気がでなかったのだと思います。
また、
マツダ車で、2004年デビューの「ベリーサ」もあります。
「ベリーサ」は、かわいい「ミニ」に似たデザインで、ベースは当時の2代目デミオでした。
今ひとつ高級感に欠けるとのことから、1代で消滅していまいましたが…
このように、
今までの「小さな高級車」は、数年で姿を消すととになり、
「小さな高級車」は売れない!
という「壁」ができ上ってしまったのです。
時代背景もあると思いますが、
当時の「小さな高級車」は、出るのが早すぎた!
とも言えますね。
『オーラ』は壁を破れるのか?
いつの時代においても、「小さな高級車」というジャンルは、
アピールするにしても
売り方にしても
さぞ難しいと思われます。
そのため、日産「ノート オーラ」は、
入念な戦術や戦略を準備して、
ターゲット層を明確にする必要があったと考えられます。
例えば、
「子育てが終わったので、もう大きな車は必要が無くなった。」
「コンパクトな車が良いけど、それなりに高級感のある車に乗りたい。」
と、ある程度高級感のある車に乗ってきた世代の方であり、ごまかしのコンパクトカーでは満足できない車が好きの方です。
そこでターゲットにしたのは、
「50代以上の人たち」
ではないでしょうか?
つまり、
子育てが終わり、お金もそこそこ持っている
「50代以上の人たち」を日産が狙ったクルマが、
『ノート オーラ』だと言えますね。
ちなみに、2021年6月に発表されましたが、
年間販売目標は、5万1000台とのことです。
1か月当たり4250台になります。
「価格は安くなくても良いから」
という世代に、高級な内外装と機能を持った「小さな高級車」は、必ずや受け入れられると思います。
そして、
その販売戦略にまんまと乗せられたのが私です(笑)
きっと、
「小さな高級車」は売れない!
という「壁」をぶち破ることでしょう。
その理由を含めてこちらの記事で書いていますので、どうぞご参考にしてください。
⇒『【徹底比較】日産「オーラ」と「ノート」の違い!私が購入したのは?』
まとめ
今回は、
『「小さな高級車」は売れない!壁を破るのは日産オーラか?』
と題しまして、
今までは、なぜ「小さな高級車」は売れなかったのか?
『ノートオーラ』が壁を破る可能性はあるのか?
について書いてみました。
50代以上の人たちをターゲットに日産が狙ったクルマが、
2021年6月に発表された『ノート オーラ』!
価格は安くなくても良いからという世代に
高級な内外装と機能を持った「小さな高級車」は、
今後は受け入れられると予感しています。
ですから『ノート オーラ』は、
「小さな高級車」は売れない!
という「壁」をきっとぶち破ることでしょう。