自衛隊では、ほかの国家公務員と異なる「若年定年制」を採用しています。
政府は、2023年夏に自衛隊の人手不足の解消に向け、自衛官の定年年齢を引き上げる政令を閣議決定しました。
今回は、どのように階級別の定年年齢が変化するのかを説明しますね。
自衛隊の階級別定年年齢と将来への展望
今回、閣議決定された自衛隊法施行令を改正する政令では、2023年10月から1尉から1曹の階級にある自衛官の定年年齢を、現行の55歳から56歳に1年引き上げました。
さらに、2024年10月からは、その他の自衛官の定年年齢を1年引き上げます。
階級別の定年延長の内容
階級別の定年の延長は、以下の通りです。
▶1佐
57歳→58歳(2024年の10月~)
▶2佐・3佐
56歳→57歳(2024年の10月~)
▶1曹~1尉(1曹、曹長、准尉、3尉、2尉、1尉)
55歳→56歳(今年2023年の10月~)
▶3曹~2曹
54歳→55歳(2024年の10月~)
※将・将補は60歳のまま変わらない。
対象は、自衛隊隊員あわせて20万人余りとなります。
階級と現在の定年年齢
「階級と現定年年齢」は、下図のとおりです。
階級章
「階級章」は、下図のとおりです。
まとめ
今回は、「自衛隊の階級別定年年齢と将来への展望」と題しまして、どのように階級別の定年年齢が変化するのかを説明しました。
防衛省は、「知識・技能・経験等を豊富に備えた人材の一層の活用を図るため」としており、自衛隊では深刻化する人手不足を、少しでも解消する狙いがあるのです。