自衛隊の「階級の上がり方」(昇任)はどうなっているのか?【OB解説】

自衛隊の「階級の上がり方」はどうなっているのか?自衛隊OB解説 自衛隊

自衛隊は、階級制度をとっていますね。

自衛隊の「階級の上がり方」
って、いったいどうなっているの?

毎年、昇任試験があって、
合格すればどんどん上がれるんでしょうか?

という疑問に対して、陸上自衛隊OBの私がわかりやすく説明します。

自衛官にとってはネタバレ注意的な面もありますが、この記事を読むことで階級が上がって行く仕組みが解かります。

どうぞ、今後の参考にしてください!

自衛隊の「階級の上がり方」(昇任)はどうなっているのか?

基本的に『昇任試験』があるのは、

①士長から曹、つまり
「3曹」に昇任する時

②陸曹から幹部、つまり
「3尉」に昇任する時

③幹部がさらに上級の
「2佐」以上を目指す時

ですので、
毎年、昇任試験があるわけではありません!

それでは、
どうやって階級は上がっていくのでしょうか?

ここからは、私が陸上自衛官でしたので、あくまでも「陸上自衛隊」での話になりますので、ご理解ください。

なお、『昇任試験』につきましては、「士」から「曹」の昇任を目指す以外に

②陸曹から幹部、つまり
「3尉」に昇任する時

③幹部がさらに上級の
「2佐」以上を目指す時

というように幹部自衛官になるための結節の試験があります。

つまり、ある程度自衛隊での生活をして、「幹部自衛官」以降の話となります。

『幹部自衛官の階級』につきましては、別に記事を書いていますので参考にしてください。
⇒『『幹部自衛官』の階級はどのように上がるのか?「3尉」昇任後の道』

そこで今回は、

✅士長から曹、つまり「3曹」に昇任する時
✅3曹後どうやって階級が上がっていくのか

にしぼって説明しますね。

「自衛官」になるためには、18歳以上33歳未満の方が「候補生試験」を受験して、『採用』される必要があります。

なお、給料やボーナスについては、別に記事を書いていますので、参考にしてください。
『【2023年】自衛隊の給料・ボーナスはどれくらいもらえるのか?』

階級章について

「階級」についてわかりやすくするために、「階級章」の図を示しますね。

※「防衛省ホームページ」引用

では、自衛官として『採用』された以降の話をします。

「2士」から「3曹」まで

『一般曹候補生』の場合です。

「2士」で入隊 → 半年で「1士」
→ 更に1年で「士長」
→ 更に1年後の曹昇任試験を受験
→ 試験に合格すれば、入隊最短2年9か月「3曹」になります。

次に、『自衛官候補生』の場合です。

候補生で入隊 → 教育を受け3ヶ月で「2士」
→ 半年で「1士」→更に1年で「士長」
→ 更に2年後の曹昇任試験を受験
→ 試験に合格すれば、入隊最短3年9か月「3曹」になります。

最短で「3曹」になることは、正直、至難のわざです。

同じ年度の人を『同期』をいい、その同期の中で成績上位の5%弱の隊員が昇級することを、「1選抜」と呼びます。

平均的には、入隊から5~6年程度、
最長で7~8年程度です。

「3曹」から「2曹」

「3曹」から「2曹」に昇任するのは、年々難しくなってきています。

『陸曹教育隊』という「3曹」に昇任する直前に行く学校での成績が、それ以降の階級に大きく影響します。

『同期』達とは知識・体力・気力を競うことになりますので、若い内に『陸曹教育隊』に行った方が有利と言えるでしょう!

「2曹」昇任は、
最短の1選抜で3年9か月、
最長だと約12年くらい
かかります。

昇任するには、当然、『陸曹教育隊』での成績だけでは無く、「3曹」に昇任してからの普段の勤務評価が大切です。

「2曹」から「1曹」

「2曹」から「1曹」に昇任するのも大変です。

『陸曹教育隊』での成績及び「2曹」に昇任してからの普段の勤務評価が影響するだけではありません。

その他に、
「2曹」に昇任したら行く『中級陸曹教育』での課程教育の成績も影響します。

「1曹」昇任は、最短でも6年
最長では約18年
かかります。

40代で「1曹」になれれば、優秀な自衛官と言えるでしょう!

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「1曹」から「曹長」

「1曹」から「曹長」は、本当に狭き門となります。

「曹長」昇任は、『陸曹教育隊』、『中級陸曹教育』だけではありません。

「1曹」に昇任したら行く『上級陸曹教育』での各教育課程の成績と普段からの勤務評価、そして、
中隊長等の信頼が厚くなければ中々なれません。

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「曹長」から「准尉」

「曹長」から「准尉」となれば、さらに狭き門となります。

同期トップクラスの成績最優秀者でなければ簡単にはなれません。

「准尉」昇任は、少し特別で、
『最先任上級曹長』という制度ができてからは、成績優良が当たり前で、さらに部隊長からの絶大な信頼が必要となっています。

小まとめ

以上、自衛隊の「階級の上がり方」(昇任)について説明しました。

おわかりのとおり、なかなか一つ上の階級に上がることは難しいのが現実です。

しかし、次の階級に上がれないからと
態度に出したり、腐ってはいけません!

辛抱して、コツコツと業務をこなしてください。

嬉しさは、後にきっと来ますから!

そこで、ちょっとしたアドバイスです。

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最後に

今回は、
『自衛隊の「階級の上がり方」はどうなっているのか?』
と題しまして、

「自衛隊の階級の上がり方って、いったいどうなっているの?」
「もしかして、毎年、昇任試験があって、合格すればどんどん上がれるんでしょうか?」

という疑問に対して説明しました。

「自衛官」にとって、『昇任』『昇給』というのは、かけがえのない喜びであり、自信であり、将来へのやる気となりますからね。

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これからも、自衛隊を応援していきます!

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