「誠心誠意つとめてまいります」の意味、何をどうすれば良いのか?

人生

仕事場などにおいて、挨拶の際に自己PRも含めて、

「誠心誠意つとめてまいります!」

と言ってしまったけど、

実際のところ何をどうすれば良いの?

と悩んでいるあなたに、ことわざや権威者のことばを拝借して説明します。

国会で、ある大臣が、
「国民のために誠心誠意尽くしてまいります」
と演説しているのを聞いたことがあると思います。

人間は常に、相手に対して誠心誠意を求めてしまいますから、
大臣ともなると「当然だ!」と思うことでしょう。

では、私たち普通の人が、

「誠心誠意つとめてまいります!」

と言ってしまった場合、
何をどうすれば良いのでしょうか?

「誠心誠意つとめてまいります」の意味、何をどうすれば良いのか?

単に、「努力します」「頑張ります」
の言葉では軽々しく思われることもあります。

そこで、
「誠心誠意」を使うと自分の熱意を伝える決意表明の表現となり、上司や顧客にも有効なことばとなりますので使いたくなります。

しかし、

軽々しく、「誠心誠意」を使うのは控えたほうが無難です。

なぜなら、
「誠心誠意」と言っておきながら、相手に手抜きと感じられると、不信感が芽生え、トラブルのもとにもなりかねませんので・・・

 

そのために、どうすれば良いか?について、

①意味を知る
②自分の人間性を高める
③義務を忘れない
④前向きに行動する

の4つを説明します。

①「誠心誠意つとめてまいります」の意味を知る

まずは、
「誠心誠意」の漢字を分けてみます。
すると、
「誠心」「誠意」になり、それぞれの意味ですが、

『誠心』は、「嘘偽りのない心」のこと
『誠意』は、「私欲なく親切にしようとする意思」のこと

です。
つまり、『誠心誠意』は、
「まごころを込めた、まじめな取り組み」を強調していることばなのです。

次に、
「つとめて」という言葉を漢字に変換する際、迷うことはありませんか?

「つとめて」の同音異義語としては、
「努めて」「務めて」「勤めて」が挙げられますが、どのように使い分ければよいのでしょうか?

『努めて』は、「努力するさま」「可能な限り力を尽くしてことを成すさま」という意味の言葉で、努力する意志を示す場合や、努力でもってことを成す場合に用いるものです。

『務めて』は、「役割や任務を引き受けて、その仕事をする」ことを意味し、責任や任務を果たそうとつとめる場合に用います。

『勤めて』は、「会社などに雇用されて働く」ことです。
つまり、勤務することを指します。

さて、漢字の使い分けを理解したところで、
今回の場合の
「誠心誠意つとめてまいります」
には、『努めて』が該当します。

そして、
「努めてまいります」という表現ですが、
「努める」「まいります」を組み合わせた言葉となります。

ただし、
「努めてまいります」の「まいります」はあくまで補助動詞となるため、「行く」「来る」の謙譲語である「参る」を使うのは適切ではないので気を付けましょう。

最終的に、
「誠心誠意、努めてまいります」の意味ですが、

「まごころを込めてまじめに取り組み、そして、可能な限り力を尽くしていく」

ということになります。
軽々しくは、使えません・・・

②自分の人間性を高める

「偉人」は、日々の身辺の雑事を決しておろそかにせず、むしろ取るに足らないような問題でも、それを改善しようと力を尽くします。

真に優れていると感じる人は、
絶えず物事に熱中し、骨身を惜しまずに努力を続けています。

日本人の長い歴史の中で、
「勤勉で着実に努力する」ことは、
仕事や人間関係や家庭生活において、今も変わらぬ美徳とされています。
そして、勤勉と着実な努力こそが
「成功に至るただ一つの安全な道」とされています。

ですから、

仕事に当たっては、日々の身辺の雑事を決しておろそかにせず、小さな問題でもそれを改善しようと力を尽くすことを常に心に置き、己の人間性を高めて行くことが大切になります。

アメリカの政治家で、科学者でもあったフランクリンは、

「正直と勤勉とを、なんじの不断の伴侶にせよ」

と言っていますし、

フランスの小説家であるマルタン・デュ・ガールは、

「そうだ!誠実であること!
 あらゆることに、あらゆるときに、いつも誠実であること!」

と言っています。

明るく前向きに物事を考え、勤勉で誠実でいつも感謝の心を忘れないでいれば、どんな仕事でも心配することは無いということです。

③義務を忘れない

人は、それぞれに「義務」を持っています。

日常の生活においても、たゆまぬ努力によって、世間の信用を失わないようにすることを人間社会においては求められています。

家庭では、子供に対する親の義務があり、
夫婦には、それぞれの義務があります。
外に出れば、一般常識人としての義務があり、
会社においては、上司としての義務、同僚に対する義務、部下に対する義務があります。
つまり、「人間同士の義務」が一人ひとりに課せられているのです。

「義務」は、我々の精神面の支えとなり、その強い影響力があってこそ、
「誠心誠意」ものごとを行うことができる様になります。

昔から現代においても、
常に義務を忘れずにいる人が、最高の人格であり、義務を忘れずにいることが、人間として崇高な態度である
といわれているゆえんなのです。

そして、私たちの義務とは、
道徳的にも社会人としても、「信用を失ってはならない」ことです。
そのためには、常に義務を忘れずに、誠心誠意ものごとを行い、
誰からも信頼される人となることです。

ドイツ、哲学者のカントは、

「人は義務を果たそうとするために生きるのである」

と言っており、
また、儒教では、

「中に誠あれば、外に形(あらわ)る」

という教えがあります。意味は、

心の中に誠意があれば、それはひとりでに外にあらわれるものである

ということです。

④前向きに行動する

人は理性を持って、良心でものを考え、
そして、行動することが重要
です。

なぜなら、

浅はかな人は、理性を忘れ、人をだましたり、裏切ったり、あるいは媚びへつらって自分をよく見せようとしたりして、地位や権力を誇示し、自分を偉く見せようとしたりします。

このようなことは、相手に対する思いやりがなく、誠実さを欠く行為です。

一緒にいて、誰もが嫌になる、おろか者だと言えるでしょう。

「誠心誠意」ものごとを行うことは、
日本はおろか世界のあらゆる人間社会においても、好意を持って迎えられます。
つまり、仕事場においても同じだと考えることができます。

さて、
仕事場で、「誠心誠意」ものごとを実行することができるとしても、

「心配なことがあるのでは?」

と心境を察します。

それは、

自分自身の迷う心と、
先の見えない仕事に対する不安です。

「この仕事は、本当に自分に向いているのだろうか?」
「このままこの仕事を続けていて良いのだろうか?」
「もっと他に、自分に向く仕事があるのではないだろうか?」

と思い悩むことです。

はっきり、言います!

このような悩みは、即、消し去りましょう!

なぜなら、

人は誰でも、いろいろな悩みを持ちながら生きています。
ですが、思いこみや、悪い妄想は断ちきり、
目の前のことを積極的に、コツコツと前向きに行動すれば悪い結果にはならないからです。

ベルギーの法律家で、政治家でもあったラ・フォンテーヌは、

「忍耐は、すべての扉を開く」

と教えていますし、

フランスの博物学者であるビュフォンは、

「天才とは、忍耐なり」

と教えています。また、

アラビアの預言者であるマホメットは、

「人間のなかでいちばん完全な人間は、すべての隣人を愛し、
善人なると悪人なるとを問わず、すべてに導を行う人間である」

と教えを残しています。

ことわざにも、
「石の上にも三年」ということばがありますが、
辛抱して、良い心を持って、日々精一杯働くことだけを考えてみましょう。

そして、

思い悩んでもすぐに解決できないことを、くよくよ悩まないことです。
悩みや不安があるとしても、良心でものを考えて、辛抱強く誠心誠意働くことです。

別な記事で、どうすればポジティブに変わることができるかや、ポジティブになるためのおすすめの本について投稿していますので、どうぞご参考にしてください。
⇒『ポジティブ・チェンジ  [ メンタリストDaiGo ]

また、私が読んでポジティブになる、おすすめの本はこちらになります。
これさえ読めばポジティブになり思わず笑顔が!超おすすめの5冊

そんな日々を重ねてしばらくたった頃、
きっと良い結果となって、
また違う景色がみえてくるはず
と思えるのです。

まとめ

今回は、

『「誠心誠意つとめてまいります」の意味、何をどうすれば良いのか?』

と題しまして、ことわざ権威者のことばを拝借して

①「誠心誠意つとめてまいります」の意味を知る
②自分の人間性を高める
③義務を忘れない
④前向きに行動する

の4つを説明しました。

簡単にまとめてみますと、

①「誠心誠意つとめてまいります」の意味を知るでは、

その意味するところは、

「まごころを込めてまじめに取り組み、そして、可能な限り力を尽くしていく」

ということだと説明しました。

②自分の人間性を高めるでは、

仕事に当たっては、日々の身辺の雑事を決しておろそかにせず、
小さな問題でもそれを改善しようと力を尽くすことを常に心に置き
己の人間性を高めて行くこと

が大切だと説明しました。

③義務を忘れないでは、

私たちの義務とは、
道徳的にも社会人としても、「信用を失ってはならない」ことであり、
そのためには、常に義務を忘れずに、誠心誠意ものごとを行い、
誰からも信頼される人となること

だと説明しました。

④前向きに行動するでは、

「誠心誠意」ものごとを行うことは、
日本はおろか世界のあらゆる人間社会においても、好意を持って迎えられ、
つまり、仕事場においても同じ

であること。そして、

思い悩んでもすぐに解決できないことを、くよくよ悩まない。
悩みや不安があるとしても、良心でものを考えて、辛抱強く誠心誠意働くこと

だと説明しました。

最後まで読んで頂きありがとうございます

タイトルとURLをコピーしました