コロナ禍でモラルの欠如?東日本大震災に学ぶ『日本人の倫理観』

人生

こんにちは、ジン坊です。

今日は、令和3年5月8日です。
朝起きてから夜寝るまで、「新型コロナウイルス」の話を聞かない日はありません。

世間では、「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」のため、
不要・不急な外出は自粛ムードであり、
飲食店は、夜間営業の時間短縮やアルコールの提供はダメだとか、
「ゴールデンウイーク中に旅行した」とおおっぴらに言えない空気があり、
旅行のキャンセルが相次いだり、旅行先でもお土産も買えない状態です。

そして、ニュースだけでは無く、世間話の中にも

「モラルの低下」とか「モラルの欠如」などと耳にする機会が増えています。

「モラル」は、何となくイメージがあると思いますが、同じ意味で日本語として使われているのが、「倫理観」です。

コロナ禍の中、自分を抑えられないことで起きる
「モラルの欠如」などという言葉が日常の会話から無くなれば良い
という気持ちでこの記事書くことにしました。

この様なことを書くと、

「あんた、だれ???」

と言われそうですが、
私は、陸上自衛隊のOBで、
多くの先輩、同期・同僚、部下や後輩との
繋がりや何らかの関わりを持って生きてきました。
反省すると、多くの失敗のおかげで、わずかですが成功にも巡りあえました。
東日本大震災においても、微力ではありましたが、全力で活動させて頂きました。

実際に困難を乗り切り、海外から絶賛された、
あの、東日本大震災における日本人の「倫理観」について学ぼうと思います。

コロナ禍でモラルの欠如?東日本大震災に学ぶ『日本人の倫理観』

そもそも「倫理観」とは

「倫理(りんり)」と聞くと、

わかりにくい、哲学?、何か難しいもの、
というイメージを持っていませんか?

そのイメージを変えたいと思いますので、
まずは、ことばの意味から説明します。

「倫理」とは、社会の慣習として成立している「守るべき決まり事」という意味で、
「観」とは、「見方・考え方」という意味です。

つまり、「倫理観」とは、
「社会生活を送る上での守るべき決まり事に対する見方・考え方」ということです。

「倫理観」と「道徳観」の違い

似たことばに「道徳観」というのがありますが、
少し異なりますので、
「倫理観」と「道徳観」の違いについて説明します。

 

「倫理観」は、社会での善悪の判断の基準となる考え方です。

それに対して、

「道徳観」は、個人の価値観に基づいて善悪の判断の規範となる考え方です。

つまり、

「倫理観」は、社会を中心と考え、
「道徳観」は、個人が自分の心に従い
善悪の判断をするという違いがあります。

東日本大震災に学ぶ日本人の倫理観

平成23年3月11日の金曜日に起きた未曾有の地震と津波被害、
そして、
その津波によって引き起こされた東京電力福島第1原子力発電所事故は、
被災民はもとより、未だに日本の政治、経済、社会に大きな影響を与えています。

改めて、1000年に一度という大津波の破壊力に驚かされました。
映像をただただ見つめるだけ、「あぁ~」という声がでるだけでした。

美しい山河、田畑、故郷の町並みが、
大地震、大津波によって跡形もなく破壊されてしまいました。

そして、福島原発の放射能被害を避けるため、住み慣れた故郷と離別した人々が大勢います。

被災された方、今もって避難されている方、
被害にあった農業、漁業、地域産業、工業、商業、サービス業などの多くの方々を思うと、
同じ日本人として、東北で生まれ育った私は、胸が潰れる思いがします。

 

ただし、この被害の中にあって、幾ばくか心が救われるものがあります。

それは、日本人の倫理観です!

家族も家財も生活の糧も失いながら、堪え忍び、自己統制を崩さない
東北の人々の姿勢が伺えました。

被災した人たちが互いに助け合い、励まし合って苦難と闘い、
今も正に、その困難と向き合い前向きに闘っている人がいます。

そして、
被災した人たちは、
支援した人たちに対して、涙を浮かべながら感謝の言葉を絶やさないのです。

企業もマスコミも芸能人も、警察や消防も、日本国民の多くも、互いに力を合わせて、
被災した方々の痛みや苦しみを分かち合い、復旧、復興の支援に取り組みました。

そして世界の多くの国々から温かい言葉と、復旧、復興の支援などをして頂きました。

そんな中で、

頼もしい存在が、「自衛隊」です。
ピーク時には、10万7千人もの全国の自衛官が派遣されました。
私が現役の陸上自衛官でいた際にも、

「東日本大震災でお世話になったので、
自衛隊に入りました!」

という自衛官もたくさんいました。
※自衛隊に関する記事も投稿しています。
自衛隊にご興味のある方は、こちらをご覧ください。
『自衛官になりたい!中卒、高卒、大卒者の入隊コースの種類は?』

人々が見せた我慢強さ、誠実で自己犠牲の行動、礼節や無償の行為などに、
海外からは、日本人を
「ワンダフル・ピープル」と称賛する声が上がったのでした。

・人と人の絆を大切にし、人を思いやる。
・困っている人を助ける。
・前向きに努力する。
・自分の欲望をコントロールする。
・正直で勤勉で誠実にものごとに対処する。
・忍耐力と持続力を持つ。
・正義感や責任感を持つ。

まだまだ足りないくらいです。

これらの根底には、「日本人としての倫理観」があったのです。

旧約屋書には、
「おのれのごとくなんじの隣人を愛すべし」
という教えがありますが、
日本人は倫理観を間違いなく持っています!

コロナ禍の中、自分を抑えられないことで起きる「モラルの欠如」などという言葉が簡単に出ない様になって欲しい
と思うばかりです。

まとめ

今回は、

『コロナ禍でモラルの欠如?東日本大震災に学ぶ『日本人の倫理観』』

と題しまして、コロナ禍の中、
「モラルの低下」とか「モラルの欠如」などという言葉が日常の会話から無くなれば良い
という気持ちでこの記事書いてみました。

東日本大震災の未曾有の地震と津波被害、
そして、
その津波による東京電力福島第1原子力発電所事故に対して、

家族も家財も生活の糧も失いながら、堪え忍び、自己統制を崩さず、
被災した人たちが互いに助け合い、励まし合って苦難と闘い、
今も正に、その困難と向き合い前向きに闘っている人がいます。

「モラル」
と同じ意味で使われている「倫理観」

東日本大震災を振り返り、『日本人の倫理観』を学ぶことができました。

困難と向き合い前向きに闘う根底には、
「日本人としての倫理観」があったのです。

どうか、このコロナ禍の中、
「モラルの低下」とか「モラルの欠如」などという言葉が日常の会話から無くなれば良い
と思うばかりです。

最後まで読んで頂きありがとうございました

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