スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどのバッテリーを充電するとき、短時間でバッテリーチャージできる「急速充電」は超便利です。
なぜなら、「急速充電」機能を使えば、
通常の1/3~1/2の時間で充電できることができ、通常の充電で1時間かかるとすれば20分~30分で充電が完了できるからです。
1度体験してしまうと、通常の充電がばからしく感じてしまうほど…
しかし、
「急速充電」することのデメリットは無いのでしょうか?
この記事を読んで頂くことで、
①「急速充電」のデメリット
②なぜ、「急速充電」ができるのか?
③安全に「急速充電」する方法
が解ります。
「急速充電」のデメリットを確認し、「急速充電」ができる仕組みがわかることで、「急速充電」するための方法が理解できて、安全に使うことができる様になります。
なお、本ページはプロモーションが含まれています。
「急速充電」のデメリットとは?
「急速充電」する際の一番のデメリットは、
発火や発熱の可能性
があることです。
急速充電は通常充電よりも電池の劣化を加速させる可能性があり、長期的に見ると、急速充電の頻繁な使用は電池の寿命を短くすると言えます。
近年のバッテリーには、充電ができる「リチウムイオン電池」が使用されていますが、リチウムイオン電池は、化学変化を起こしやいという欠点があります。
そのため、
「電力量」を正確にコントロールして充電する必要があるのです。
その話は後ほど、
『なぜ、「急速充電」ができるのか?』
でやや詳しく説明しますね。
まずは、
「発火や発熱の可能性」についてみていきましょう。
なお、最近のスマホには、
充電量が満タンになると給電をストップする機能があるため、「過充電」になることはありません。
つまり、以前の様に、
過充電でバッテリーが発火したり、劣化したりすることは無いため、いつまでも充電ケーブルを繋いでいることはデメリットではなくなりました。
では、
なぜ、「発火や発熱の可能性」があるのでしょうか?
発火や発熱の可能性-その1
「急速充電」の際、発火や発熱の可能性があるのは、スマホを落としたり、曲げたりして、バッテリーを物理的に傷つけてしまった場合です。
通常よりも、急速充電は電気に圧をかけていますから、スマホが異常に熱くなることが生じるわけです。
そして、
「熱」は発火や爆発につながる危険があります。
実際に確認もされていますので注意してくださいね。
発火や発熱の可能性-その2
バッテリーを物理的に傷つけてしまった場合の他にも、「発火や発熱の可能性」があります。
それは、
指定外の「充電器」や「充電ケーブル」を使用した場合に起こる可能性があります。
指定の充電器や充電ケーブルでしたら問題はありません。
しかしながら、あまり知られていないのですが、
社外品の充電器や、質の悪い充電ケーブルで充電した場合は、たとえスマホが急速充電機能に対応していても、急速充電されないことがありますし、発火の危険性もあるのです。
そこで、まず知っておきたいことが、
USB充電器やモバイルバッテリーの「電圧量」や「電流量」です。
次の
『なぜ、「急速充電」ができるのか?』
でやや詳しく説明しますが、電圧量や電流量が大きいほど充電量が多くなるため、充電スピードも早くなるのです。
なにが言いたいかといいますと、
スマホが急速充電対応であっても、それ対応のUSB充電器やモバイルバッテリーを使っていると普通の充電しかされないということです。
急速充電するなら、必ず対応製品を使う必要があるのです。
なぜ、「急速充電」ができるのか?
まず、学校で習った「電気」を思い出してみましょう。
「え~、苦手だから読み飛ばそう!」
と思った方がいるかもしれませんが、大丈夫です。
簡単にわかりやすく説明しますから。
ここを理解すると、デメリットの理解が深まりますから、安全に急速充電する方法も頭で理解するより感覚で解るようになりますよ。
ちょっとだけ「電気」の復習
「電気」を使って「力」に変えるのが『電力』です。
例えば、照明機器の「60W電球」と「30W電球」でしたら「60W電球」の方が明るいというのはわかると思います。
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
という式があります。そして、
電力を大きくするには、上の式から解るように
✅電流(A)を大きくする
と方法がありますね。
つまり、短い時間でバッテリーを充電するには、このどちらかの方法を利用すれば良いのです。
以上で「電気」の復習は終わりです。
次は、いよいよスマホの急速充電を説明しますね。
「急速充電」ができるわけ
「電気」の復習、お疲れさまでした。
では、「急速充電」ができるわけを説明します。
スマホなどの通常の充電時にかかる電圧は、基本的にすべて5V(ボルト)です。
ちなみに、iPhoneの規格には、
5V/1Aがあります。
一方、Androidの規格には、
5V/0.5Aと5V/1.5Aがあります。
電圧の後ろに書かれた1Aや1.5Aの「A」はアンペアで、流れる電気のことであり「電流」と呼ばれます。
それでは、
✅電圧(V)を大きくする
✅電流(A)を大きくする
を説明しますね。
「急速充電」の電圧(V)を大きくする方法
「電圧」は、圧力計や圧力鍋をイメージするとわかりやすいですね。
それでは、「電力」を大きくするため、
「電圧(V)を大きくする」方法を説明します。
「急速充電」する規格には、iPhoneもAndroidも9V/2Aを使用しています。つまり、
「電圧(V)」を5Vから9Vに大きくして
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
の『電力(W)』量を大きくして急速充電しているのです。
「急速充電」の電流(A) を大きくする方法
「電流」は、川に流れる水量をイメージするとわかりやすいですね。
それでは、「電力」を大きくするための
「電流(A)を大きくする」方法を説明します。
iPhoneには、
5V/2.4Aという規格があり、
Androidには、
5V/3Aという規格があります。
つまり、短い時間でバッテリーを充電するため、通常より多くの電流を流すということで『電力(W)』量を大きくして急速充電しているのです。
安全に「急速充電」する方法
安全に「急速充電」するためにまずすべきことは、スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどのバッテリーは、
本当に急速充電対応機種かどうか❓
を確認することです。
確認の仕方は、iPhoneもAndroidも充電の際、「9V/2A」または、「18W」に対応してしているかどうかということです。
次に、
安全に「急速充電」するためにチェックすべきことは、
①急速充電に対応した充電器か?
②充電ケーブル自体の劣化や断線はないか?
です。本来は、「通常の充電」で負荷をかけない充電が安全です。
なぜなら通常充電は、急速充電に比べて発熱が少ないため、スマートフォンの性能やバッテリーの寿命に悪影響を与えにくいからですね。
急いで充電する場合にだけ「急速充電」する様にして、寝ている時に充電する場合は、「通常の充電」をおすすめします。
なお、スマホをパソコンから充電している方を見ることがありますので、
③パソコンで急速充電できるのか?
も説明しますね。
①急速充電に対応した充電器か?
急速充電へ対応しているかどうかは、
前述した『「急速充電」ができるわけ』の規格によって確認できます。
充電器の規格が「9V/2A」の他、「5V/2.4A」「5V/3A」であれば急速充電対応です。
なお、「5V/0.5A」「5V/1A」の場合は非対応となり、通常充電の対応となります。
「急速充電」は発火の危険性がありますから、安物買いは避け信用できる商品の購入をおすすめします。
Ankerの急速充電器は信用がありますよ。
モバイルバッテリーとUSB急速充電器が合体した人気の充電器です。
iPhoneなら約2回完全充電でき、iPad miniなどのタブレット端末もほぼ1回フル充電できる約10000mahのバッテリー容量があります。
②充電ケーブル自体の劣化や断線はないか?
充電ケーブル自体の劣化や断線は、見た目ではわかりませんね。
チェックして欲しい箇所は、コネクタとケーブルの接続付近です。
もしも切れたり、折れたりしていた場合は使用をあきらめてください。
本当に火災の危険がありますから!
充電ケーブルは、メーカー純正品がおすすめです。
なぜなら、
安価なケーブルは最終検査をしていない商品があり、電気抵抗が大きくて電流や電圧が安定しないために充電時間が長引いたり、故障の原因になったりするからです。
そして、もし社外品を選ぶ際には、対応電流の値と、電圧の値を確認してください。
ライトニングケーブルのApple純正は、こちらです。
③パソコンで急速充電できるのか?
スマホなどをパソコンから急速充電できるのでしょうか?
現在、パソコンで使用されている「USB端子」には、2.0と3.0が混在しています。
規格上、パソコンのUSB2.0では「0.5A」、USB3.0で「0.9A」です。
ですから、
パソコンからは急速充電できない!
と思っていた方が良いでしょう。
逆に、コンセントからパソコンに急速充電する場合は、65W以上の電力出力のある商品が良いでしょう。
持ち運びしやすく、薄手のビジネスバッグにもすっきり入るタイプで、小型だからOAタップにさしても隣のコンセントの邪魔になりません。
iPhone&AndroidのスマホやノートPCなどこれひとつあれば急速充電できる便利なアイテムはこちらです。
まとめ
今回は、
『スマホで急速充電するデメリットとは?安全・簡単にする方法!』と題しまして、
②なぜ、「急速充電」ができるのか?
③安全に「急速充電」する方法
について説明しました。
①「急速充電」のデメリットでは、
『発火や発熱の可能性がある』ことを説明しました。
②なぜ、「急速充電」ができるのか?では、
電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)
という式から、
✅電流(A) を大きくする
という方法を使うことで「急速充電」ができることを説明しました。
③安全に「急速充電」する方法では、
iPhoneもAndroidも充電の際、
「9V/2A」または、「18W」に対応してしているかどうかを確認して、
✅急速充電に対応した充電器か?
✅充電ケーブル自体の劣化や断線はないか?
をチェックすることを説明しました。
最後に、もう一度言っておきます。
本来は「通常の充電」という負荷をかけない充電が一番安全です!
ですから、
急いで充電する場合にだけ「急速充電」する様にしましょう。
寝ている時に充電する場合は、「通常の充電」をおすすめします。