「自分の家を持ちたい!」
と、誰でも一度は夢を見ることでしょう。
一般的なサラリーマン家族なら、一生で一番大きな買い物となるのではないでしょうか?
そして、更に・・・
「せっかく家を建てるなら、こだわりの家にしたい!」
という夢や憧れを現実的なカタチにしたいと望む人も多いと思います。
正に、私もそうでしたから・・・
しかしながら、令和の時代に
「こんなことがあっていいのか!!」
と、不動産トラブルのどん底へ巻き込まれたのです。
内容は、
『お金を支払ったのに、注文住宅が未着工!』
という実際の出来事であり、現在も進行形の話をします。
これから、
「マイホームを持ちたい。」
という方に向けて、不動産トラブルに合わない為に参考になればと思います。
そもそも – 不動産トラブルの背景
「一戸建てを建てたい!」
と考えていた私の身内は、ハウスメーカーを回りました。
この話は、身内の実際にあった話になります。
以降、身内からの実話を書いていきますね。
まずは、話題の【オープンハウス】も行きました。
ただし、例の事件以来テレビでのCMも無くなったことや信用が薄れたこともあり、話を聞くだけにしましたが・・・
その後も数日をかけて、数件のハウスメーカーを回りました。
その際に、
・買い物に便利な施設が近くにある
・購入可能な範囲である
など、条件の良い土地を紹介してもらえました。
ある不動産業者ですが、営業の方は、
「お客様の為に一生懸命やりますので、何でも言ってくださいね。」
と真摯な態度でしたから、話を進めることにしました。
この時点では、
「土地と建物を合わせても5,000万円で進める!」との事。
夢が現実化するということで、もうワクワクが止まりませんでした。
土地が決まれば、設計士に建築したい希望の条件を提示するだけ。
設計士の方が、建ぺい率(けんぺいりつ)と容積率(ようせきりつ)を定められた数字内で、建物の案を作ってくれました。
ところが、この時点になると不動産業者から出された金額は、土地、家などで5,800万円!
5,000万円というワクワクが覚めたこともあり、一度はその土地を諦め、
「新たにもう少し安い土地探しから始めた方が良いかも?」
と営業の方に相談しました。
その矢先です!
不動産会社の会長と名乗る人物が現れ、
「今後は紹介も頂けるということでしょうから、当初の価格でやらせてもらいます!」
と言うではありませんか・・・
さすがに、
「えっ、本当に大丈夫かな?」
と思いました。
しかし、
「当初の案どおり5,000万円という価格で住宅ローンが組めるなら・・・」
と考えると、悪くない提案ではありました。
住宅ローンの金利は、その当時で0.38%!
その後、不動産関係にうといこともあり、ほぼ言われるままに、土地の売買契約や住宅の請負契約を済ませることになるのです。
ただ、家が建って、全て検査等が終了した時点で住宅ローンの支払いが始まると思っていたのですが、ここで、聞きなれない『つなぎ融資』なるものが出てきました。
建て終わるまで、かかるお金を不動産会社が持つのではなく、客が『つなぎ融資』なるものを使って、銀行からお金を借り入れ、家が完成したら、住宅ローンの支払いが始まるということでした。
何となく、不完全燃焼といいますか
完全に納得しないままでしたが、
「気に入った土地が他の買い手に決まる前に進めましょう。」というアドバイスどおり、土地代や着工金を言われるまま支払いました。
支払いを終えて1ケ月もしないうちに、営業マンと建築係の方から、
「建築資材が高騰しないうちに、オプションを決めておきましょう!標準で良いなら支払いは発生しません。ただし、オプションで価格が出た分は、改めて支払いが発生します。」
と連絡をもらいました。
確かに、建築資材の高騰が騒がれていた時ですから、
「値上がりする前に、オプションも決めておこう!」ということになり、ショールームに案内してもらいました。
結果的に、オプション追加料金は約200万円でしたが、
貯金があったので、示された口座に現金を振り込みました。(こだわりがあり、断熱効果をアップしたり、ビルトイン式の食器洗浄機は大型にしました。)
つまり、この時点で
「土地代」+「着工金」+「オプション代」
の4,500万円を支払い、『つなぎ融資』が始まりました。
しかしながら・・・
着工予定の期日を過ぎても
「現在、工務店と調整中です。」
と、のらりくらりと一行に着工開始されませんでした。
半年が過ぎた頃に営業の方に対して、
「予定が遅れているので、工程表を修正して欲しい!」
「上司の方と話をしたいので、繋いで欲しい!」
と言いましたが、
「わかりました。調整します。」
と、言うだけで進捗はありません。
そればかりか、電話しても繋がらなったのです。
そして、1年が過ぎ去りました・・・
不動産トラブルの整理と打開策
ここで、『今回の不動産トラブル』について整理します。
「土地代」+「着工金」+「オプション代」を支払ったのに、着工期日を過ぎても工事が着手されない!しかも、連絡がとれない!
ということです。
ただ契約した際、工事請負契約書の条項に、
「正当な理由が無く、着工期日を過ぎても工事に着手しないときは、損害賠償を求めることができる」
とありますから、この条項で打開するしかありません。
さて、不動産関係に詳しくないこともあり、打開策として実際に行動したのは、
・弁護士に相談(民事)
・警察に相談(刑事)
の3つです。
その内容をご紹介します。
ネットで相談
『今回の不動産トラブル』について、ネット上に概要を書いて、
「注文住宅の未着工の件で教えてください。全てを白紙に戻した場合、支払った土地、着工金、オプション追加料金は戻ってくるのでしょうか?」
という内容で、ある相談コーナーに投稿してみました。
すると、
親切な回答者が数名いらっしゃいました。
相談の回答内容は、全て、
「すぐに弁護士に相談した方が良いです!」
ということでした。
弁護士に相談(民事)
ネット相談でも回答があった様に、
知人、友人、身内に相談した結果、弁護士さんに相談するのが一番良いという結論がでました。
とは言っても、弁護士さんに相談するすべを知りませんでした。
そこで・・・
テレビのCMやネットでもよく見かける『弁護士相談所』に相談することにしました。
CMでは、「まずは、無料相談を!」
ということでしたから。
弁護士さんは、「忙しい人」というイメージがありましたので、『今回の不動産トラブル』の内容は、ペーパーにまとめて、弁護士さんからの質問に答えるという準備をして行きました。
無料相談の時間が過ぎると、弁護士さんからは、
「内容は、承知しました。実際に弁護士側が行動することになりますと、着手金が約60万円ほど発生しますがよろしいでしょうか?」
と言われました。
正直に言って、貯金のほぼ全額をオプション代として支払ってしまっていたので、弁護士費用の60万円はつらい!
しかしながら、
「弁護士さんにお願いするしか方法は無い。
弁護士さんならこのトラブルを何とかしてくれるだろう!」
という気持ちが強くあったので、お願いしました。
ここで言えることは、
「当然ですが、無料で解決はしない。弁護士費用は結構な金額がかかる!」
ということです。
その後の結果については、別に書きます。
警察に相談(刑事)
相談する内容は、『詐欺の疑い』についてです。
警察官も忙しいでしょうから、
『今回の不動産トラブル』の内容は、ペーパーにまとめるなど準備をして行きました。
「土地代、着工金、オプション代、を支払ったのに、着工期日を過ぎても工事が着手されない!」
「しかも、連絡がとれない!」
普通に考えて、
「これって詐欺では?」と思いました。
警察署での事情聴取は、約2時間におよびました。
警察官も真剣に聞いたり、質問をしてくれました。
結果については、別に書きます。
打開策の結果について
前述のとおり、打開策として実際に行動したのは、
・ネットで相談
・弁護士に相談(民事)
・警察に相談(刑事)
の3つでした。
それぞれの結果について、紹介(報告)します。
ネット相談の結果
ネットで相談した回答につきましては、
前述しましたが、内容は全て、
「すぐに弁護士に相談した方が良いです!」
ということでした。
そのために、弁護士さんに相談することにしたわけです。
弁護士相談(民事)の結果
「弁護士費用60万円の出費はキツイ!」
と思いながら、
「弁護士さんにお願いするしか方法は無い。
弁護士さんならこのトラブルを何とかしてくれるだろう!」
という気持ちが強くあったこと、期待が大きかったこともあり、途中経過ではありますが、正直に感じたことがあります。
別に投稿していますので、こちらをご覧ください。
⇒『【実話】お金払うも未着工の注文住宅!弁護士に相談した結果報告』
警察相談(刑事)の結果
警察署での約2時間におよぶ事情聴取!
警察官は、真剣に聞いたり、質問して具体的な内容になりました。
果たして、『詐欺』として訴えることはできるのか?
という結果です。
まだ途中段階で何ともいえませんが、正直に感じたことがあります。
別に投稿していますので、こちらをご覧ください。
⇒『【実話】お金払うも未着工の注文住宅!警察に「詐欺」の相談した結果』
まとめ
今回は、
『【注文住宅】お金を支払ったのに未着工!弁護士・警察どっち?』
と題しまして、実話に基づき書いてみました。
『今回の不動産トラブル』について整理しますと、
「土地代」+「着工金」+「オプション代」を支払ったのに、着工期日を過ぎても工事が着手されない!しかも、連絡がとれない!
という内容でした。そこで、契約した際の工事請負契約書の条項に、
「正当な理由が無く、着工期日を過ぎても工事に着手しないときは、損害賠償を求めることができる」
とありますから、この条項で打開策として実際に行動したのは、
・弁護士に相談(民事)
・警察に相談(刑事)
の3つです。
「これから、マイホームを持ちたい。」
という方に向けて、不動産トラブルに合わない為に参考になればと思いご紹介しました。