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【感想】「愛」の無い金持ちは幸せか?金持ちゾウさんの人生の法則

こんにちは、ジン坊です。

お金の話は、汚かったり、ギラギラしたものになりがちですが、

「お金の不安は、たくさん稼いだり、必死に節約したりしても解消できない!」
「しあわせとはいったい何なのか?」

を面白く、物語の中でやさしく教えてくれる本、それが、
「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん」で、作者は、本田 健氏です。

今回は、
「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん」をオーディオブックで聞いてみましたので、
その感想を書いてみます。

ネタバレになりますが、私が書いた内容だけでは、全てを伝えることはできませんし、
また、内容を知っていたとしても、展開の面白さは十分に味わえますのでご安心ください。

「愛」の無いお金持ちはしあわせか?

「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん」という本は、
ゾウの住むふるさとを舞台に、「お金としあわせ」をテーマにして、自分を知るための物語が書かれています。

ある日、村の出身で町に出ていたゾウが帰ってきます。そして、
「ヘッジホント」という夢のような金融商品を紹介します。

最初はみんな疑っていたけど、だんだん我先にと「ヘッジホント」に全財産をつぎ込むようになります。

毎週送られてくるのは配当表で、お金が振り込まれるのは、まだ先。
それでもゾウたちは、ハイテンションになり、贅沢にもなり、働くのもだんだん面倒臭くなってきます・・・

【金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん】に学ぶ人生の法則

童話のような作りで、ゾウに人間の生き方を重ねて、
「どのように生きるべきか」
「自分をどのように見直すべきか」
を考えさせてくれます。

この物語は、以下の4つのタイプの性格が異なるゾウが主体となっています。(その他にも、ゾウは登場しています。)

ナイーゾ:やる気のないパン屋3代目で、癒し系。夫婦間でははっきりしないところがあり、奥さんには頭が上がらない。
トルーゾ:優秀で冷徹。いつも上から目線、小ばかにしている。
ヤルーゾ:前むきでやるきがあり、お調子者。
ヘルーゾ:すぐ落ち込むけど、思いやりがあり、悩みごとを聞いてくれる。

人間もこの4タイプのどれかに該当していると作者は書いています。

そして、
こっけいなのは、4タイプそれぞれが、『自分は正しい』と感じていることだ!」と書いています。

「愛」の無いお金持ちは幸せか?


極端な二人の人物AとBを登場させます。

は、
頭が良く、効率性を追求し、お金持ちの成功者、しかし、人間関係が良くないという人

は、
「ダメ人間で、何もできない!」と自己否定し、自信は無いけれど、友達の悪口を言うことなく人間関係が良い人

です。
極端な例ですが、
あなたは、どちらのタイプになりたいですか?

 

 

Aを選んだ方は、「お金持ち」になりたい人で、
Bを選んだ方は、「しあわせ」になりたい人です。

一番良いのは、「お金持ち」であり、「しあわせ」を感じている人という事になりますが、
その様な人は、数少ないと言えるでしょう。

作者は、このように言い切っています!

「人生のバランスをとるために、友達、家族、回りの人がいて、
お互いが『つながりたい』と感じあう生き方、つまり『愛』がないと、『しあわせ』もやって来ない!
人間関係は、『しあわせ』の源だ!」

と。つまり、「愛」の無いお金持ちはしあわせではないということです。
これには、私も感銘を受けました。

お金で相手を傷つけている


作者は、このように言っています。
お金の不安は、たくさん稼いだり、必死に節約したりしても解消できないものであり、
あのロックフェラーだって、お金のことで不眠症になった。」と。

物語の中でも出てきますが、
子供が、「〇〇の習い事をしたい」と言ってきた時に、

「うちには、そんな余裕が無い!」
「どうせ、すぐやめるんだから、もったいない!」

と簡単に反対していませんか?
そして、恐らく口論にもなるでしょうから、お子さんも、言った方も傷つくことになります。

お子さんも、家の状況をわきまえた上で、自分のやりたい事を話して来たわけですから、
お金のことだけで否定すること無く、良く話し合って夢を大切にしてあげてください。

お金の不安を解消するためには、自分の中にある「安心感」とつながることが大切であり、
そのためには、社会に対して、なんらかの価値を提供できるようになることが大切だと
物語は教えてくれます。

お金はいくらあればいいか


お金は、
貯金したり、投資したり、外貨に換えることができます。

そして、誰もが、
「お金は、もっとたくさんあったらいいのに!」
と思うことでしょう。

では、いくらあればいいのでしょうか?

収入が少ない時は、1,000円くらいのコスメで満足していたのに、
収入が増えると、それに合わせてグレードが上がってきます。

つまり、「限度が無い!」と作者は言っています。

「身分相応」という言葉がありますが、身の丈に合った収入で十分だと物語は伝えています。

「な~んだ、当たり前のことじゃん!」
と思うかも知れませんが、大切なのは、
自分の仕事が社会的な価値を生み出していることを感じることです。

パン屋さんは美味しいパンで誰かを幸せにしてるし、
クリーニング屋さんはしみ抜きをして誰かの心のしみを抜いている

「なんのために働いているのか?」
ゾウ達と一緒に考えながら、物語は終盤へと向かいます。

最後に


「お金の不安は、たくさん稼いだり、必死に節約したりしても解消できない!」
「しあわせとはいったい何なのか?」

について、

『【感想】「愛」の無い金持ちは幸せか?金持ちゾウさんの人生の法則』

と題しまして、

「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん」をオーディオブックで聞いた感想を書いてみました。

作者は、本田 健氏で出版10周年を記念して2012年に発売された『あなたのお金はどこに消えた?』を改題したものです。

一部、内容も書きました(ネタバレ)が、
お金の本質、人とのつき合い方、仕事の本質、本当に大切なものなどをコミカルなゾウさんの物語で、(本だけに)本当に面白く教えてくれます。

夫婦間の話、家族愛、友情も含まれており、楽しみながら、オーディオブックで2日くらいで聞き終えました。

なお、私は、本を目で読むという生活から、アウトプットを意識して、
目を閉じ、オーディオブックで本を聞くという生活に充実感を得ています。


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